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おこだでませんように

もうすぐ七夕。この時期になると思い出す絵本があります。

『おこだでませんように』

くすのき しげのり・作 石井聖岳・絵(小学館)

ぼくは いつも おこられる。

いえでも がっこうでも・・・・・・。

 

きのうも おこられたし、

きょうも おこられてる。

きっと あしたも おこられるやろ・・・・・・。

 

ぼくは どないしたら おこられへんのやろ。

ぼくは どないしたら ほめてもらえるのやろ。

ぼくは・・・・・「わるいこ」なんやろか・・・。

 

ぼくは、しょうがっこうに にゅうがくしてから

おしえてもらった ひらがなで、

たなばたさまに おねがいを かいた。

ひらがな ひとつずつ、こころを こめて・・・・。

 

(表紙裏の本の要約からの引用)

 

初めてこの絵本を読んだ時、涙がとまりませんでした。
わたしも子どもたちをいつも怒ってばかり。
怒られている息子はきっとこんな気持だったに違いない。

そもそも私はなんで子どもを怒っているのか。

 

子どもは宿題より遊ぶのが楽しいから遊んでるだけ。
お腹が空いてないからご飯食べないだけ。
弟におもちゃを取られたから怒っているだけ。

おしっこが出ちゃったから布団をぬらしただけ。

 

そう、子どもは自分の身体や心の欲求に素直にこたえているだけなのです。

自分が子どもだったときの事を思い出せば簡単にわかるのに、そんな子どもの気持も受け止めず、

「はやくして」

「さっさと食べなさい」

「けんかしないで」

「なんでトイレに行かなかったの!!」

と、ついきつく言ってしまっていたことに気づきました。

 

「遊びたいよね。楽しいもんね。宿題はいつやるつもり?あとでやる時間あったっけ?」

「お腹すいてないのかな?食べずに学校行ける?給食まで食べられないよ」

「おもちゃ使いたかったんだね、弟も使いたいけど、ひとつしかない・・・こういうときどうしたらいい?」

と言ってあげるだけで、子どもの受け止め方も大きく変わるかもしれません。

 

もちろん、私自身の心が安定しないと、こういう声かけは素直に出てこないもの・・・。

 

そう、がんばっている私自身を誰かに認めてもらえたら、きっと心にゆとりもできるような気がします。

たとえ誰かに言ってもらえなくても、まず、ママ自身が自分を「認める」事から始めるといいかもしれません。

 

その方法は、また、次回。